夢の男の子 (日本語) Dream Boy (Japanese)

This is my first short story in Japanese that I wrote for my Literature circle. (something like a club) It’s an idea that had been in my mind for a while, and I finally wrote it. I know it’s not super amazing, but I am proud of it. I’ll probably tweak it later, but here’s the first edition. I’ll publish the translation soon…I’ve just gotta translate it first. (Written February 2013)

サークルの雑誌のために書いた初めての日本語の短編小説です。昔から提案だったけど、やっと書きました。別にすばらしい話ではないけど、誇りがあります。たぶんいつか直すかもしれないが、とりあえず初版です。(英語の翻訳も発表するつもりです。)(2013年2月)

では

「やめて」彫花(えりか)にさえぎられた。

「だって――」

「そんなの信じられない。っていうか気のせいだよ」

「えっ。だって彫花――」

「だってもくそもないよ」彫花の声は冷たかった。気のせいか。何も言えなかった。彫花も信じない。彫花さえ信じてくれれば……

彫花が立ち上がった。最後に、私の目を見て、

「歩夢(あゆ)。目を覚ませよ」一秒しか見ていられなくて、目をソた。彫花の顔をまともに見られなかった。沈黙があった。しばらくして、くつの音が聞こえてきた。彫花が出た。

清(きよし)君に言いたくなかった。結局、私たちだけだった。最初は、皆信じてくれた。清という彼氏について話すと、インターネットでも付き合うことができるのはすごいねと皆が言ってくれた。彼氏とラブラブしたり深く愛を感じたり出来るなんてすばらしいとみんなは思ってくれたみたいだった。ところが、ある日、

「写真ないの?」と聞かれた。

「それはちょっと……」清君の顔を何度も見たけど、一枚も写真はない。「インターネットで話すから写真をもらうことを考えなかった。それに、現実に合うときは……」

「本当に写真ないの?」はい。「本当に愛してるなら写真持ってるでしょう」ううん、はい。「だからどうしてないのよ」まだ写真欲しいって言ってないし。「どうして」それは……必要じゃないんだもん。「いらないの?」それは……「どうして」心に浮かんでくるから。「ふうん。じゃあ、皆のためにもらったら?」うん……

うんと答えたけど、無理だ。と言うのは、インターネットで会えてるんじゃない。実は、私と清君は魔法の世界で会っている。現実の世界で一度も会ったことはない。毎晩、夢の中でその世界に入る。(だからカメラを持ってきているはずがない。)とはいっても、普通の夢じゃない。普通の夢はいつも違うものでしょう。私の夢は絶対気のせいじゃない。毎晩、同じ世界に入って、同じ人と出会うことが続いている。子供の時からいつもそうだった。だから、現実の世界のほうが夢みたいなのだ。とにかく、この間の夏休み、夢の世界で清君とで会った。

普通の日だった。起きて、パパと朝ごはんを食べた。昨日の家を出て、森を探検した。その日は妖精の舞踏会があるので、すごく楽しみにしていた。妖精の友達にあげる花を選んでいた時、その人を見た。心の中でパーマ君と呼んだ。すごくくるくる巻いた黒い髪の毛だった。パーマ君はゆっくりと歩いて、木々を見ていた。まだ顔が見えない。黙って待って、じーと見つめちゃった。気づいたかもしれない。突然振り向いて私を見た。パーマ君はとても親切そうな顔をしてた。やさしい笑顔だった。

「あのーすみません」パーマ君が何か言う前にこちらから声をかけた。勝った!と思ったけど、そのことは表に出さなかった。

「どうしてここにいるの」思わずタメ口でこう言ってしまった。多分、この世界で他人とあまり会わなかった、恐怖を感じたのだ。ううん、それはうそ。実は、見れば見るほど格好よくて、素敵な男の子なので緊張したのだ。美しい男の子を見ると、敬語とかがぜんぜん浮かんでこない。とにかく、

「それは、舞踏会に誘ってもらったからなのです」パーマ君が王子さまのように丁寧に言った。

「あっ、そうですか。グリーンウォール森にようこそ」私は馬鹿みたいに丁寧に言った。パーマ君は笑った。

「ありがとう。ここに住んでいるのですか」と聞いた。はい、すぐそばにパパと一緒にと答えた。

「どこから来たのですか」とパーマ君に聞いた。

「あの、もっと砂漠の方に住んでいます」ああ、だから黄褐色の肌をしているわけだ。

「遠いでしょう」

「いいえ、龍に乗れば近いんです」パーマ君は笑顔で言った。

「龍?!」びっくりした声で叫んだ。パパから龍の話を聞いたことはあったけど、見たことはない。

「龍」もっと大きな笑顔で言った。きれいな笑顔。「見たいんですか」パーマ君が誘った。

「見たいんですかって? もちろん見たいですよ」パーマ君の招待に応じて、彼の後に付いていった。

その夜、舞踏会で何回も一緒にダンスした。パーマ君のダンスはあまりうまくなかったけど、楽しかった。夜があけてやっと名前を教え合った。

「夕下(ゆうした)清です」龍に乗る前にパーマ君が言った。

「英喜(ひでき)歩夢です」清君は私の手を取って、王子様のように優しく手にキッスした。私の顔は真っ赤になっちゃった。清君は微笑んだ。

「どうぞよろしく、歩夢王女さま」清君はウインクすると、ひらりと龍に乗って、飛び立った。

それから、毎日清君は私のところに遊びに来た。毎日、だんだんとお互いのことがわかるようになっていた。好きになって、付き合い始めた。(もちろん、パパの許可をもらった。)最初、現実の世界では私たちのことを誰にも何も言わなかった。だけど、とうとうある日、清君を愛していることを、彫花に言っちゃった。

「ちょっと待って」彫花がストップの身振りをした。「彼氏? あたしの歩夢ちゃんに彼氏ができたの?」私は、大きな笑顔でうなずいた。彫花は笑って、私を抱きしめた。「おめでとう!誰なの?」

「あっ、あのー、清という男の子です。夏休みの旅行で会って、今インターネットで付き合っているの」彫花が満面の笑みを浮かべていた。

「やった!」叫んで、また私を抱きしめた。夏毎に、彫花に彼氏を作れ作れとからかわれている。気になる男の子はいたけど、清君以外には一回しか彼氏ができたことがない。だから、彫花が祝ってくれた。

「写真は?」彫花が聞いた。

「それは……今は持ってない。今度ね」おずおずとした声で言った。彫花がうなずいた。

彫花は私の親友だけど、魔法の世界について彫花に一言も言ったことがない。魔法の世界は自分の秘密なので、言いたくない。今まで、言いたいと思ったこともなかった。秘密にするのは楽しいと思った。しかし、彼氏を作ったことを、親友に言いたかった。

でも、彫花だけではなかった。一人ずつ、すべての友達に知られていた。でも、みんなに魔法の世界について説明できるわけがない。だから、インターネットで付き合っていることにした。半分うそだった。魔法の世界はインターネットと似ているでしょう。魔法の世界のほうが現実みたいだ。インターネットでは顔とかが見えても、触られない。でも、夢の世界では、普通に触っている。

それに、夢の世界では、これが夢だと分からない。起きても、夢だと思えない。本当に現実の世界みたいなんだ。それで、時々現実の世界のほうが夢か偽物などに見える。日常生活はとてもくだらない。魔法がないからということではなくて、みんなはメイクや服やプロスポーツやダイエットなどの意味がない物について気にしすぎている。妖精の世界では楽しむことが一番大事で、のんびりした生活をする。もちろん、冒険は、時には危ないところもあるから気をつけないといけない。たとえば、生きるための水や安全の確保にはちょっとドキドキするんだけど、冒険は楽しい。こんな妖精の世界で時間を過ごして、「現実」の世界に戻る度に、そのことに気づく。

しかし、妖精の世界の方が好きだといっても、「現実」の世界の­くだらない物も好きだ。可愛い服を着たり馬鹿なテレビを見たりすることが本当に好きだ。複雑な気持ちを抱えて、魔法の世界と現実の世界を行き来した。幸い、魔法の世界ではそんな気持ちは感じないけど、現実の世界では痛切に感じる。

みんなに疑われたとき、やっと彫花に言った。

「あのさあ、彫花」沈黙を破るために急に言った。

「何」

「清君について」

「ナニ」彫花はもう清君のことにあきた。

「実はインターネットでは会ってないの」

「知ってる」

「ええ、ほんとうに?」彫花がうなずいた。

「メールとかの履歴をチェックした」悪びれもせずに言った。

「いったいどうして? 彫花!」泣きたくてたまらなくなった。

「あの人は誰なの。インターネットじゃなければどうやって会うの」彫花が厳しく言った。

「それは、」言いかけた。ふうっと息をついて、「ほかの世界で」やっと白状した。彫花は考えこんでしまった。

「ほかの世界の」

「そう。子供の時から、実は物心つく前から、夢の中でその世界に入るの。でも、ただの夢じゃなくて、本当の世界なのよ。本当の人々と出会ったり、食べたり、普通の生活もできる。パパも入っている」

「パパ?」彫花が聞いた。

「もちろん。清君も」

「やめて」彫花にさえぎられた。

「だって――」

「そんなの信じられない。っていうか気のせいだよ」

「えっ。だって彫花――」

「だってもくそもないよ」彫花の声は冷たかった。気のせいか。何も言えなかった。彫花も信じない。彫花さえ信じてくれれば……

彫花が立ち上がった。最後に、私の目を見て、

「歩夢。目を覚ませよ」一秒しか見ていられなくて、目をソラした。彫花の顔をまともに見られなかった。沈黙があった。しばらくして、くつの音が聞こえてきた。彫花が出た。

でも私は目を覚まさなかった。その夜、早く寝て、魔法の世界に入った。その世界で起きた時には、現実の世界の問題を覚えていなかった。清君を探して、遊んだ。でも、清君が、「どうしたの」と聞いてきた。

「えっ。何?」と私が聞き返した。

「顔をしかめてたよ」清君が心配そうな顔をしてた。夢の歩夢なので、怒るはずがない。

「しかめた? そうっ、何でもないけどな」そう言って、遊び続けた。

するときに、「歩夢ちゃん~、どうしたの」と聞かれた。

「何?」

「涙が出てたよ」また清君が、心配そうな顔で言った。

「大丈夫、大丈夫」と私は言ったけど、大丈夫じゃなかった。

現実の世界で、友達は一人もいなくなった。みんなに疑われて嘘つきと思われて、付き合ってくれなくなった。嘘つきだからって分からなかった。高校生はひどい。それで毎日、学校に行って、帰って、勉強して、早く寝た。週末でも、普段より寝坊した。バイトもやめた。ママが心配したけど、私はいつも「大丈夫、大丈夫」と言った。

そうしているうちに、魔法の世界でもストレスを感じるようになった。いつものうれしさを感じられず、もっともっと悲しくなる一方だった。友達がいても、悲しい。彼氏がいても、悲しい。だんだんと、魔法の世界で現実の世界のことを思い出すようになった。

ある日、清君と一緒にいた時、泣き出した。「歩夢ちゃん、どうしたの」と聞かれた。

「彫花ちゃんと仲たがいしちゃったの」と叫んだ。

「彫花ちゃん? 彫花ちゃんって誰?」清君には分からなかった。私が、夢の世界で、彫花について一言も言わなかったから。今まで、夢の中では彫花のことを思い出さなかった。

「親友なの」と泣いた。清君はまごまごした。

「でも、その人に会ったことがないけど、どこの人?」

「現実の世界だよ」と言いかけて、はっと息を呑んだ。その瞬間に、全部思い出した。清君が目を丸くした。私は突然、清君の手をしっかりと握った。

「いつからこの世界に入ってたの?」清君が聞いた。その一言だけ。現実のことについて聞かなかった。

「あの……」いつだっけ。考えに考えた。はっと思い出して、動けなくなった。清君もそのことに気づいた。

「歩夢?」

「パパが死んだ時……」やがてそう口にして、現実になった。今まで忘れてた。

「お父さんが死んだの? だって、会ったことあるのに……」清君にはまだ分からない。

「それは夢のパパだ。現実のパパは――」言い終える前に泣き出した。清君は私をしっかりと抱きしめてくれた。清君の胸に顔を載せた。泣いて泣いて泣いた。暖かい腕の中で、悟った。パパが死んだことが信じられなかったから、パパがまだ生きている世界を作ったのだと。だから、現実の世界には、パパはいないから、そっちの方が夢でしょう。魔法の世界にはパパもいるし、それと妖精などもいるから、現実にしていたのだ。問題から逃げたのに、私に追いついてきた。もう、逃げられない。

清君に伝えたくなった。清君の胸からちょっと離れて、自分の話をした。まず、パパについての話した。死ぬ前、パパは親友だった。よくパパと娘のデートして、映画を見に行ったりレストランで食べたりした。一番楽しかったのは空想のゲームだった。パパはナイトのふりをして、私は姫のふりをした。一緒に怪物と戦って、終わったらパパが私を寝かしつけた。普通の夢を見た。

ところが、七歳の時、事故があった。誰かが線路に転落した。パパが助けようとした。転落した人は助かったけど、パパは……

パパがなくなったと聞いて、絶対信じられなかった。パパがヒーローのように誰かを助けたから死ぬわけがない。パパが死んだことを認めなかった。それで、その夜、初めて妖精の世界に入った。パパがそこで生きていたから、パパが死んだことは嘘だと誤解した。

それは全部清君に伝えたら、夢のパパが来た。

「パパ」私がそっと言った。

「歩夢ちゃん、ごめんなさい」パパが言った。私は清君から離れて、立ち上がった。「突然死んだから、さようならって言えなかった。せめてもう一回会いたかった。でも、楽しかったから、毎日会うことになった。でも、今日は最後だね」パパの目は悲しそうなのに、うれしそうにみえた。これは最後? だけど、現実の生活に戻った方がいいでしょう?

パパに近づいて、抱きしめた。「パパ、許してあげるよ。」パパが私の髪をなでた。

「ありがとう、姫様」しばらくして、離れた。清君に振り向いた。

「清君も……現実じゃないの?」小声で聞いた。清君が笑った。

「ううん、違うよ」清君へ顔を上げた。

「本当に?」

「本当だよ。ぼくも現実の世界からきたんだよ。現実の世界はつまらないから、この世界に入ったんだ。でも、歩夢ちゃんほどひどいことは起こってないから、大丈夫なんだ。だから、歩夢ちゃんを慰められるんだよ」お互いににっこりしてうなずきあった。

「じゃあ、歩夢ちゃんはどこに住んでるの。現実で会おうか? 」

「神戸!日本の神戸だよ!」と言ったとたんに目が覚めた。

泣き出した。もう一回、すべてのために、泣いた。特にパパのことを思って、泣いた。パパと会って話してうれしいけど、何年もの悲哀を悼まないといけない。ママもドアをノックして部屋に入ってきた。ママを見て、しばらく何も言えなかった。後に、ママにいろいろ、話した。話し終えて、一緒に泣いた。一緒に泣くと意外に元気がでるもの。

学校で、彫花ちゃんに全部話した。彫花ちゃんも真剣な顔で聞いてくれた。全部聞いて、ため息をついた。

「すごい話だね」と彫花ちゃんは私の目を見た。「歩夢ちゃあん、そんな秘密を抱えてたなんて、かわいそう!」と叫んで、私を抱きしめた。長い間、そのままでいた。やがて、はなれた。「ごめんね、歩夢ちゃん。ひどいことを言っちゃった。許してくれる? 絶対に許せない?」私が笑った。

「もちろん許すよ」一緒に笑った。気持ちよかった。

「じゃあ、昼ごはん食べに行こうか」

その夜、魔法の世界に戻らなかった。なぜか分からない。たぶん、自分で問題を解決しようと思ったから、夢の世界も要らなくなったのだ。行きたいけど、清君を見たいけど、とりあえず、現実の世界で済ませる。大丈夫ね。やっと本当に、生きていけるね、私。

終わり

冗談だよ。やっぱり言い忘れたところがあったよ。

その一週間後、呼び鈴がピンポンとなった。ママが玄関に出たけど、私を呼んだ。彫花だと思って、階段を降りた。

「どうしてメールしてくれなかったの」と言って、ドアを見たら、彫花じゃなかった。パーマ君だったんだ。叫んだ。走り出して、清君を抱きしめた。「清君!」清君が笑った。

「キヨシ?」とへんな発音で聞いた。

「えっ? 日本語分からないの?」と聞くと、清君もなんとなく分かって、うなずいた。「ああどうしよう」泣きたかった。やっと、現実にパーマ君と出会っても、言語が違う!

パーマ君が自分を指差した。「ダニー」と言った。本当の名前か。

「ネーム?」英語で聞いた。ダニー君がいつもの大きい笑顔でうなずいた。私も自分を指差した。「リメンバーマイネーム?」どうしてもっと英語を勉強しなかったの。ダニー君が笑った。

「歩夢ちゃん」と言った。

「よかった!」なんとなく、私の下手な英語と、ダニー君のすごい言語の能力で、分かってきた。ダニー君がアメリカ人だけど、私の夢に入ったから、言葉は全部は日本語だった。だから、彼の名前も日本語。でもなぜか、ダニー君にとって、私の名前はやっぱり日本語だった。ダニー君がその朝起きてから、私をインターネットで探して、飛行機のチケットを買って、日本に来たんだ。(確かにお金持ちだね~)でも、今からどうしよう。多分、ダニー君はいつかアメリカへ帰っても、日本語を勉強するに決まっている。もちろん。でも、私ももっと英語を勉強することにしている。だから、付き合いは本当にインターネットになるだろう。すごい皮肉だね。

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